中盤までは原作未読で単純に本作の人間模様や心模様に惹かれて没頭
原作既読後は、この物語をアニメでどう描き展開させどう終わらせるのか興味津々でした



「イエスタデイをうたって」第12話(最終回)感想

あくまでも個人的嗜好に基づいた私個人の感想です
ネタバレ注意



第11話までで原作全11巻中7巻辺り
残り4巻分以上もあるのに、最終回どう終わらせるのか非常に気になっていました
そして原作の良さを活かしつつ、まさかのアニオリエンド!∑(゚Д゚)


浪との関係を壊したと落ち込む榀子
ハルを傷付けたと呟くリクオ
人間関係で全く傷付け合わずに生きていくなんて無理
特に付き合いが深ければ深いほど、その傷も深いもんでしょう
ところでこの公園って井の頭公園じゃね?


ちょっとした榀子のカット
実はこの作品って、身体の一部分だけのカットが多い印象があります
目線・足下・手とかのちょっとした動きで心境を醸したり、呼吸というか間を作ったりとかが本当に上手い!
私の好きな「多くを語らず感じさせる作品」を実践してると思うんですよ


実家に帰っているハルとお母さん
三度目の結婚となるお母さんって原作ではちょっとクセがあるイメージでしたが、優しさを感じるいいお母さんだったな
義父は表情だけで優しさを非常に感じました


想い悩むハル
ハルって明るく元気な娘ってイメージですが、結構辛さが際立つシーンが多いんですよねぇ
それに生き抜く処世術として努めて明るく振る舞っている気もするんです
そんな辺りもなんか健気なんですよね


バスに乗り込む際にカースケが騒ぎ乗り込めず
完全にアニオリですが、危うく行き違うところだったのをカースケを活かしいい役回りにしたなぁ
あと本作は背景が非常にいい!
色合いが抑えられてるので、えらくリアリティがあるんですよねぇ


突如目の前に現れたリクオに腹パン!


「実体⁈ 」
シチュエーションは違えど原作を活かしたシーン
ハルとリクオの関係性を感じる好きなシーンだし、これ使ってくれたの嬉しいなぁ


榀子先生にフラれたから私のとこに来たのか?と詰め寄るハル
この辺りは原作準拠ですが、煮え切らないリクオがリクオらしい
しどろもどろだし言い訳が言い訳になってませんが、実際にはフラれたって感じではないですよね


告白シーンは完全にアニオリ
顔を赤らめたハルがあまりに可愛かったので、3カット連続で
正面から驚きの表情、俯き噛みしめてるかの様な表情、そして斜め横アングル
3方向からのカットで且つ各シーンの中で表情の変化を魅せていて上手い!


飛びついてキスをするハル
実は原作ではリクオからキスをするんですよねぇ
数巻吹っ飛ばしてのエンドなので、引っ張りに引っ張った溜めが無い分、嬉しさを現すハルからで良かったのかも
原作とアニオリで別々のエンドが見られたお得感もあるな


「35点!」「今の告白やり直しを要求する!」
ハルらしさ、そしてそんな事言える関係性が感じられるアニオリシーン
妙に気遣い合う関係性より、凄く無理のない自然さが見ていて微笑ましいし安心感がありますね


ハルの笑顔
この笑顔を見る為にこの作品を見守ってきたと言っても過言じゃない!
恋のライバル関係の場合、「true tears」みたいに明るく一途な娘の方が報われないイメージがあるんですよねぇ
「よかったねハル」と言ってあげたい!


一方、浪の家を訪れた榀子
この作品このパターン好きだなw
実は浪を取り巻く環境と下した決意による大きな展開があるのですが、アニメでは完全に割愛されました
興味があれば原作を楽しんで下さい


ミルクホールのハル
このメイドコスのハルむっちゃ好きなんで、最終回で見せてくれた事が非常に嬉しい!
ハルってボーイッシュなとこあるので、そのギャップがまたいいのかも


杏子さんの結婚も少しですが触れてくれて嬉しいなぁ
クマさんと杏子さんの関係性も実は凄く紆余曲折があって、その二人の心模様も原作では凄くいいんですよ


日常はまだ続くんですよね
いわゆる「オレタタ」エンドみたいなものではなく、二人の物語はゴールを迎えたのだけど、二人の人生はスタートラインについたばかりでこれから


これからといえば、後日談も原作で描かれています
その後のハルとリクオがどうなったのか、二人の幸せは続いたのか幸せになれたのか
興味ある方は是非!



本作を語る上で避けて通れないのが主題歌
少しでも尺が欲しい監督たっての希望で、本作にはOPがありません
OPを無くしたことで作った尺があったからこそ、本編の間や空気感を作れたんです


そして本編からの余韻を繋ぐ「籠の中に鳥」
これがまたいいのなんの!
OPが無い分ED一曲にかかる重みって増してます
中盤までクローズアップされてきたキャラクター誰をとっても、その心境を投影できる様に考えられた曲なんですよねぇ


リクオと榀子の関係性の変化に合わせて、酸欠少女さユりにEDが変更
本編に合わせて胸の苦しさを醸すような歌声、そしてレトロなゲーム機に描かれる3人
この連動性が非常に好きでした


「続けますか?」
明らかにプレーヤーはハル
この多くを語らずその心理を描き、視聴者自身の感性で感じさせる作品作りが素晴らしい!


3曲目のエンディングは満を持して
ご存知亡き忌野清志郎さんが作ったRCサクセションの曲
本作のタイトルの基となった「イエスタデイをうたって」



今期は完全に「イエスタデイをうたって」が主軸となりました
そして我慢ならずネタバレ必至で原作まで手を出してしまいました
こんな作品に出会えて本当に嬉しい!


新型コロナで相次いで延期となる中、昨年中に納品を済ませており全く影響の無かった動画工房さん、流石!お見事です!


贅沢を言えば、後半数巻をがっつり飛ばした事で最大のライバル福田の話が無くなり、エンドの深みが薄れてやや唐突感があったかな
それでも綺麗にすごくよく纏めてくれたなというのが原作既読組の私の感想です


本当に有難うございました!



本日は社内で許可も出たので数ヶ月ぶりに若干名で飲みに出ています